専攻科 海洋技術科
 専攻科は、高等学校卒業以上の方を対象に、専門教育分野を更に深めることを目的とした教育機関です。

 本校専攻科は、航海コース、機関コース、情報通信コースの3コースを設置し、修業年限は2年間です。
 高等学校卒業後の進学課程の一つとして、存在します。
 本校では、一貫した流れの中で、より専門的な技術者を育成するため、本校の本科(高等学校3年間)を卒業後、専攻科へ進学する、5年間での専門教育を推奨しています。
 専攻科では、それぞれの専門資格や、免除制度があり、将来専門技術者として活躍できるよう、教育課程が設定されています。
 本校専攻科では、海洋技術科1学科のもと、航海コース、機関コース、情報通信コースの各コースが設置されています。

■航海コース
 募集人数 5名程度
 三級海技士(航海)の資格取得を目的としており、そのための教育課程が組まれています。
 修了生は、三級海技士(航海)の受験資格が付与されます。

■機関コース
 募集人数 5名程度
 三級海技士(機関)の資格取得を目的としており、そのための教育課程が組まれています。
 修了生は、三級海技士(機関)の受験資格が付与されます。

■情報通信コース
 募集人数 10名程度
 情報通信技術者(総合無線通信士、陸上無線技術士、情報処理技術者)の資格取得を目的としており、大学や専門学校にひけをとらない教育課程が組まれています。
 修了生は、第一級総合無線通信士の(電気通信術)、第二級総合無線通信士の(無線工学の基礎、電気通信術、英語)、第二級陸上無線技術士の(無線工学の基礎)、
 第二級海上無線通信士の(無線工学の基礎、英語)が免除となります。
 また、修了時に第一級陸上特殊無線技士および、第一級海上特殊無線技士の国家資格が付与されます。

   専攻科への進学
■ 応募資格
 高等学校を卒業した者、若しくは卒業見込みの者又はこれと同等以上の学力があると認められた者。
 ただし、航海コース及び機関コースの志願者は、乗船実習に耐え得る健康な身体であること。

■募集人員
 航海コース    5名程度
 機関コース    5名程度
 情報通信コース 10名程度

■出願の制限及び手続
 応募者は、航海コース、機関コース及び情報通信コースのうち、1コースに限り出願することができます。

   修了後の主な進路
■航海コース
 国土交通省、海上保安庁、水上警察、愛知県庁 愛知県立三谷水産高等学校、名古屋港管理組合 海洋技術開発、東海タンカー、木村海運、平安海事 エスオーシーマリーン、ナゴヤシップサービス フジトランスコーポレーション、太平洋フェリー、日本栄船 名古屋汽船、衣浦ポートサービス、音代漁業 など

■機関コース
 国土交通省、海上保安庁、水産庁、水上警察、愛知県庁 愛知県立三谷水産高等学校、海洋研究開発機構 名古屋港管理組合、大盛丸海運、名古屋汽船、日本栄船 太平洋フェリー、名鉄海上観光船、衣浦ポートサービス フジトランスコーポレーション、三洋海事 東海タンカー など

■情報通信コース
衛星空港関係
中部国際空港 情報通信㈱ 成田空港 空港情報通信㈱ 宇宙技術開発株式会社 航空保安協会
情報通信関係
 
NTTドコモエンジニアリング KDDIエンジニアリング CTCシステムマネジメント NEXCO中日本 ハイウェイトールシステム  
官公庁関係
管区警察局 国土交通省 航空局 海上保安庁 水産庁 愛知県職員
   先輩からのメッセージ
 私は、平成19年7月に国土交通省航空局へ入省して、現在は研修のために那覇空港を拠点として全国を飛び回っています。航空管制運航情報官の業務内容は、滑走路の点検や、航空会社との航空機を駐機する場所の調整を実施したり、無線を使用して航空機への気象情報および航空交通情報の提供など多岐にわたります。研修がすべて無事に終了した後は、国家公務員ということもあり全国の空港に配属されて、管制塔などで仕事をする機会もあります。専攻科で学習した、無線工学 およびシステムなどの知識と基礎を活かせる機会のある職場なので、航空管制職を目指したい方は、ぜひ三谷水産高校専攻科情報通信コースへ進学してみてはいかがでしょうか。
 現在は、携帯電話の電波を出している基地局といわれるところの運用・保守をメインに行っています。専攻科情報通信コースでは、電波伝搬をはじめとする無線の基礎から応用まで学べるため、今まで勉強してきたことが業務においても役立っています。また、国家資格の勉強に関しては、先生方がていねいに指導してくださり、ビジネスマナーの面においても、講習を通して学ぶことができます。自分の目標を見つけ頑張れる方は、ぜひ専攻科情報通信コースを希望してみてください。